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FREE BIRD

第2章 2006年真夏

僕はこの仕事を一生やるのには不安を感じる。


なんせ給料が少ない。


雪はなかなか仕事しないし、健太も先月から塾に通い始め、何かと出費が多くなった。



雪がちょっとパートに行ってくれればだいぶ違うんだけどな。


そうは思ってもなかなかそれは切り出せない。


雪は健太のママ友と揉めてからすっかりふさぎ込んでしまった。


今はそっとしておこう。


そうなると家計の収入源は僕の稼ぎだけだ。


出来れば良い話があれば転職したいなあなんて考えていた。

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