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FREE BIRD

第2章 2006年真夏

一時間の残業を終え、通勤電車に揺られ家路に向かう。


二駅乗り駅から自宅のマンションまで10分。


既に汗だくだった。


「ただいま…」


「「おかえりー」」


リビングから雪と健太の声がした。


ネクタイ緩めながらリビングに向かい、上着をソファーに脱ぎ捨てた。


「お風呂湧いてるよ」


雪はキッチンで僕を見ないで教えた。


「ああ、汗だくだ。風呂入るよ」


真っ直ぐバスルームに向かい、汗を流した。

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