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FREE BIRD

第37章 愛する事の楽しさ

…美穂side…

浅い眠りから美味な香りが嗅覚を刺激し、私は瞼を開いた。


「ごめんなさい、寝ちゃった」


「構わないよ。寝たって言っても30分程度だ」


真っ白なバスローブに身を包んだ誠さんはソファーで珈琲を飲んでいた。


テーブルにはサンドイッチとフルーツもある。


「お腹空かない?ルームサービス頼んだんだ」


爽やかな笑みで私を見る誠さんはさっきの妖艶な男の顔とは違う。


でもどちらも私の好きな誠さんだ。

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