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FREE BIRD

第43章 遠い空から

僕はニューヨークの夜空を見上げた。


この星空の向こう


あなたが住む日本へ繋がっている。


もし、僕に大きな翼が会ったら真っ先に


あなたの元へ飛んでゆく。


会ってあなたを抱き締める。


降り注ぐ満天の星にあなたへの想いに浸っていたら…


ガサガサと草むらが揺れて、心臓が飛び跳ねた。


何だ?


何やら小動物らしき物体が一瞬見えた。


何だよ、ビビらせんなよ。


全く、切ない気分が台無しだ。


さあ、帰って寝るか。


僕はベンチから立ち上がり、セントラルパークを抜けホテルに向かった。


ニューヨークの街明かりは僕を優しく包んでくれた。






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