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FREE BIRD

第44章 愛を補充・1

「ここまずかった?ご主人と思い出の場所?」


「来た事ないって言ったじゃない」


美穂さんは少し強い口調だった。


何だよ…せっかく予約してレンタカーまで借りたのに。


僕は美穂さんのそんな顔が見たいんじゃない。


喜んだ顔が見たかったのに…



「ここ高いでしょ?」


「安くはないね」


「ねえ、無理してない?」


「転職したから金はある。心配しないでほしいな」


足元見られた感じがして不愉快になった。

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