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FREE BIRD

第44章 愛を補充・1

最初の料理が運ばれ、僕達の会話は途切れた。


お互い気まずいまま口に運んだ。


気まずいけど…旨い。


二人で目が合って顔が綻んだ。


「美味しい…」


美穂さんは小さく言った。


だろっ!


僕は嬉しくなりちょっと得意気な顔になった。


「でも…私、高尾山の蕎麦でもいいのよ。
贅沢なデートじゃなくてもいいの。
あなたに会えれば何処でも構わないし、あなたと食べるなら何でもいい」


「でも僕は美穂さんに喜んでもらいたい。
もっと喜んで…」


美穂さんは突然立ち上がり、僕の横に来て僕の唇を塞いだ。



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