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FREE BIRD

第45章 愛を補充・2

「ごめんね、遅いのに家まで送れなくて」


最寄り駅の二つ前で誠さんとの別れの時間がきた。


「いいの、気にしないで。今日は楽しかった。ありがとう」


「うん、また連絡する」


「うん、じゃあ…」


互いに離れがたく沈黙した。


ふいに誠さんが引き寄せ、唇が重なる。


お別れのキスはこんなにも切ないのかと胸が痛くなった。


私の顔にかかった髪を直し、優しく微笑んだ。


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