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FREE BIRD

第45章 愛を補充・2

泣きそうになる気持ちを私は抑え笑みで返す。


「行かなきゃ」


「ああ、そうだね」


「じゃ、」

私は後ろ髪を引かれながらも車を降りた。


「気をつけて」


「はい」


私は小さく手を振った。


誠さんも軽く手をあげた。


ギアを変え誠さんがゆっくり発進し、ロータリーを回り、去って行った。


それを見届け、私も踵を返し、駅に向かった。



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