テキストサイズ

FREE BIRD

第52章 逢瀬の時に

いよいよ、来年二月、誠さんのスーパーの開店だ。


「オープンには、お祝いを贈るわ。もちろん偽名で」


「ありがとう。なんか凄く早い一年だったけど、一番充実した年だったな」


「そうね。忙しかったものね」


「充実してたのは美穂さんが僕の傍に居てくれたからだよ」


「私は何にも…」


「あなたの存在が僕にとっての生きる活力なんだ」


「誠さん…」


私達はどちらから共なく口づけを交わした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ