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FREE BIRD

第54章 刺さった棘

…美穂side…

誠さんから連絡がないまま朝を迎えた。


誠さんの息子さんの容態が気になり、落ち着いた気分ではない。


「…ほ、美穂っ、お茶」


「あっ、ごめんなさい、今入れる」


進は呆れた顔を見せてから、新聞に目を落とした。


慌てて茶を入れ、私はチラリと携帯を見た。


連絡がない。



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