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FREE BIRD

第55章 進の急変

病院を出ると、冷たい風が私を身震いさせた。


バス停で一人待っていると、年末のせいか人々は慌ただしく歩いていた。

向かい側通路に三人家族が笑いながら歩いていた。


野球帽を被った少年が、父親に絡みじゃれていた。


その光景が私の知らない誠さんと重なる。


誠さんにも家族がいる…



私は鼻の奥がツンとした。


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