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FREE BIRD

第74章 新しい鳥籠

…誠side…

今年も残すところひと月ちょっとという頃、

僕の寝る為だけの殺風景な3LDKのマンションは、午前中から賑やかだった。

美穂が選んだソファにベッド、幾つかのダンボール。

たった一日で僕のマンションはあたたかい人が暮らす部屋になった。


「美穂、もう終わる?」


「うん、後少し〜!」


寝室から彼女の元気な声が聞こえた。





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