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君のクラスで1時間

第2章 私の呼び名は『ひなこ』

「ハートや犬や猫が書いてあるけど?」


「犬じゃなくてクマ!!猫じゃなくてウサギ!!」


「それに…カラフル過ぎて目がチカチカする。」


「そうなの!!…だから私もあんまり開かないんだけど…可愛いでしょ?!」


「話になんねぇし…余計なところに線が引きまくられてて、意味なくなってるし。」



そう言って、健人は私の前の席に座り、胸ぽけから赤ボールペンを出した。


可愛くない!!!



「やだ!!そんなので書かないで!!」


「うるさい。」



手を払いのけられ終了。
キラキラペンでもない、ただの赤ボールペンの線が教科書に入り、私のテンションは一気に落ちた。

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