妖艶怪
第5章 第5章
さっきから
ユーヤのことで
頭がいっぱい。
いつもの冷たい
ぬるぬるした触手とは違う
熱を持った繊細な指。
激しいのに優しい指使い。
温かくって柔らかい舌と唇。
そしておっきくて熱い彼処…
きゃーっっ////
考えてるだけで
濡れてきちゃう!!
人間の熱がスゴくエロくて…
でもユーヤぢゃないと嫌って
強く思う。
彼の声、顔が
ずっとリピート。
アタシ恋してんだなぁ…
…「ねぇっねぇってば!レイ?!」
はいっ??!
「はいっ??!ぢゃないし!
聞いてんの?!」
あ、ごめん…
隣で怒ってるのは
まぶだちのマリヤ。
同じ人食い妖怪で
すっごく美人。
黒髪はサラサラで
白い肌は透き通りそう。
でもマリヤは
生まれつき女しか
食べれない。
人食い妖怪は大概
異性の人間を
食べたがるんだけど。
まぁ妖怪にも変異が
あったりはする。
でも気にしたことは無い。
アタシも嫌いだけど
女食べたことあるし。
そんなわけで
今日は一緒に人間界に降りて
狩りをするつもり。
人間界は真っ暗だった。
何時かはわかんないけど。
そしてマリヤは酔った女を
アタシはサラリーマンを食べた。