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妖艶怪

第6章 第六章



妖界に帰ってきて
家のドアを開けた。

っ!

アタシの部屋に
オクターがいる…
パパもママもいない。

アタシは反射的に
ドアを閉めようとした
けどその瞬間

きゃああァァ!!!

アタシの部屋の方から
触手が伸びてきて
アタシは宙に浮いた。
そして気づくと
アタシの部屋で
オクターと向かいあっていた。

冷たいぬるぬるした
触手がキツく
アタシの手首や足首に
巻きつく。
オクターの顔は真顔だった。


オクター、痛いっ!

「どこに行ってた」

どこって人間界だけど

「人間界で何してた」

食事以外ありえないでしょ!
離してよっ!
なんでこんなことすんの?!

「黙れ。」

凄い形相…完全に怒ってる。


「お前最近電話も出ないし
メールも帰ってこないし
いつも家にいない。
何やってんだ、正直に言え」

食事以外してない。

「そうか。
じゃあ何で俺の子どもを殺した?」

驚きを隠せなかった。
なんで…


「やっぱり殺したんだな?
ははは」

オクターは不気味に笑った。
怖い
ユーヤ!

「なんでって顔してるな。
教えてやるよ、レイ。」

そして顔を近づけてくる。
キモい…嫌っ

「俺たちデビルフィッシャー族はな
卵であれ赤ん坊であれ
生まれ瞬間に父親に信号を出す」

そんなの知らなかった。


「はははっ
黙りこくりやがって!!!!
これはなんなんだよ??!!!」

そして触手をずらし
アタシの首の
ユーヤの愛撫の痕を
あらわにした。

触手が首で波打つ。

「答えろ!!!!」

ビリビリビリビリッ

怒鳴ったと同時に
アタシの服が引き裂かれる。
裸同然のアタシの体には
"痕"が点々とあった。


ぶつけたの…

「人食いがぶつけた??
ははっ笑えるな
こんな所を???!」

そして胸をわしづかみにする。


嫌っ…!

ユーヤ以外に触られたくない。
でもその発した言葉が
オクターの怒りに油を注いだ。

「なんだと??!」

体に残った服の端切れを
全てなぎはらい、
真っ裸にされる。

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