妖艶怪
第2章 第2章
はーあっお腹いっぱい♪
アタシは口を脱ぐって
トレンチコートのボタンを
閉めた。
人間の男って
ホント簡単に食べられる。
下着見せれば
すぐ寄ってくるし。
女は脂肪ばっかで
甘い変な味がするけど
男の方が肉って感じで大好き
ママもこうやって
食べてたみたいだし。
アタシは人食い妖怪。
人間食べないと
生きていけない妖怪。
アタシたち一族は
こうやって見た目で
人間を釣るために
みーんな美形っ
ママも超美人だし
パパも超イケメン!
でもアタシの婚約者は
人食いぢゃなくて
触手だらけのタコ野郎。
なんであんな奴と
結婚しなきやいけないのか
全然わかんない。
セックスがとにかくキモい。
冷たいぬるぬるした触手が
乳首とか膣に絡みつく。
するとケータイがなった。
妖怪だってケータイ使うし!
うわ…いきなりタコ野郎。
"今夜会いたい"とかww
またセックスぢゃん…
"いいよ"って返信しながら
妖界へ帰ることにした。