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妖艶怪

第13章 第13章



「僕の腕に捕まれ」

「ホント一瞬だからね」


一瞬夜空みたいなのが
見えたかと思うと
固い地面を踏んでいる
感触があった。

ホント一瞬だった。

見上げると
手が届くくらい近く見える
気持ち悪い紫の空が
広がっていた。

バサバサッと
大きな黒いカラスが
巨大な鳴き声をあげて
飛んでいった。

火の玉とか
そんなんは飛んでない。

「ユーヤくんっ」

お母さんに呼ばれ
我にかえる。

「離れたらダメ!」

そう言われ二人の後ろを
隠れるようにあるく。

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