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妖艶怪

第15章 第15章

「人間の次は子ども?」

やれやれと
ばあちゃんが首をふる。

「なんで早く言わないの!!」

お母さんが叫ぶ。
お父さんも
目を見開いたまま
固まっている。
そして口を開いた。

「誰の子だ」

レイはやっと
口をパクパクしながら
かすれる声で言った。

「…ュ-…-ャ…」


俺の子ども??!
レイ、聞いてないよ!

「ごめん…」

「その卵が
いまオクターの家なのね?!」

お母さんがまた叫ぶ。
俺の子どもが
タコ野郎の家…????
ってか卵ってなんだ?


卵ってナニ?

「アタシたちは卵で産むの」

レイが無表情で言った。
急に心臓がドキドキしだす。


俺、オクターの家、
行ってくる。

「「「「はっ?!」」」」

俺以外の4人が一斉に
俺を見た。
いくらなんでも
緊張してくる。


子ども…卵とレイを
奪い返しに行く。

「人間一匹で
デビルフィッシャー族に
立ち向かおうなんて
お前は馬鹿なのか?」

ばあちゃんが言った。
でも俺の心は決まっていた。

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