妖艶怪
第16章 第十六章
あ?答えになってない
「卵を一回置いて…」
俺は仕方なく従った。
「許して…
アタシやっぱり
あなたとは結婚できない
オクターには
アタシよりもずっとずっと
いい人がいるはずだから。
脅さなくても
結婚してくれる人がいるから」
黙れ黙れ黙れ黙れー――――!!
お前以外にいる?あ?
俺にはお前以外
ありえねぇって
何度も言ってんだろ!!!!!
レイは泣ながら
俺を見上げた。
こいつを手放したくない。
わかってないなら
体でわからせてやる。
俺は力任せに
レイの服を破り捨てた。