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いつまでも

第4章 伝えたい

なんだかんだで日にちが過ぎて、彼女の誕生日が近付いてきた。

どうやって祝おう…?

あんまり外出歩けないし…

家に呼ぶ?

いや、大丈夫なのか?

でも他にないし…

ええい、どうにでもなれ!

「もしもし」

『あ、翔くんですね』

「うん。あのさ、あと少しで誕生日じゃん?家来ない?パーティーしよ!」

『えっ…』

やば…引いたかな?

「あ、急にやだよね?」

『いや、むしろいいんですか?』

「俺が誘ってるんだから、いいに決まってんじゃん!」

『じゃあ、喜んで行きます!』

俺は家の場所を伝えて、電話を切った。

「はぁー…とりあえず、なんとかなった」

緊張の糸が切れたかのように、眠りについた。

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