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いつまでも

第4章 伝えたい

「そっ…か」

『翔くんにそう思ってもらえただけで、私は幸せですから』

「分かった。ごめんね、余計なことで悩ませて」

『いえ、ありがとうございました♪あと…』

「なに?」

『私たち、もう会わない方がいいと思います…』

「は?何でだよ…」

『………りますから』

「えっ、今なんて…」

『では、今までありがとうございました。これからもお仕事、頑張ってくださいね』

「ちょ、葵さん待っ…」

プーップーップーッ

…なんだよ。

何なんだよ。

意味分かんねえよ…

彼女の言葉の意味が分からないモヤモヤと、彼女を守れなかった自分へのイライラが収まらなかった。

その夜は全く眠れなかった。

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