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いつまでも

第6章 葵side

私は上野葵。

6歳のときに、謎の高熱で視力を失った。

落ち込んだこともあったし、イジメにあったこともある。

こんな自分を悔やんだ。

神様を恨んだこともあった。

でも、いつまでもそんなことはしてられない。

そう思ったときから、誰にでも明るく振る舞うようになった。

そうすれば、自分も明るくなれた。

ああ、こうやって生きていけばいいんだ。

こうすれば、みんなも私も幸せに暮らせるんだ。

それからは、常に明るい私でいるよう心がけた。


今まで、たくさんの人に助けてもらったけど

こんなきもちは初めてだった。

思い出すたび、ポッと赤くなる。

ふわふわした気分になる。

“もう一度会いたい”

そう思った。

そしたら会えた。

運命だと思った。

でも、その人は…



国民的アイドルだった。

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