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いつまでも

第6章 葵side

頻繁に連絡をとるようになった私たち。

あの低い声を聞くたびに、優しさに触れるたびに、ますます惹かれていった。

顔は見えない。

どんな髪型かも、どんなスタイルかも、どんな服を着ているのかも分からない。

それでも、絶対に素敵な人だと確信していた。

国民的アイドルだからではない。

あの時の、私に差しのべてくれた、温かい右手が

彼のすべてを語っていた。




彼と出会って数ヶ月経ったある日、家に誘われた。

私の誕生日を祝ってくれた。

すごく、すごく嬉しかった。

今までのどんな誕生日より、幸せだった。

しかも、告白された。

多分、恋愛下手なのかな?笑

すごくたどたどしかったww

でも、嬉しかった。

大事なことだったから、家に帰ってゆっくり考えることにした。

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