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女の失恋、男の後悔。

第9章 零緒Side2

優希「零緒くん最近考え事してること多くなったよね。なにか悩みがあるなら言ってって言っても『嗚呼』ってそう言うだけでなにも話してくれないよね。それに零緒くん最近私といても別の人のこと考えてるでしょ?」

零緒「それは…。」

優希「私ね、零緒くんのことずっと見てたから…わかるよ。零緒くんが何に悩んで誰のことを考えてるのか。…桜さんのことでしょう?」

零緒「!!!」

優希「あはは、零緒くんすごくびっくりしてるね。でもやっぱり当たってるんだね。零緒くんてばわかりやすいんだもん」


ずっと









ずっとバレてないと思ってた。
桜のことを話したりなんて滅多にしなかったし桜が気になってることも誰にも言っていなかったから


でも優希には気づかれていた


優希「私、零緒くんが好きだよ。大好き。今すぐに零緒くんの幸せを素直に願うことはできない。でも、ちゃんと幸せになってほしいから。自分の気持ちに素直になってほしいから。もう…










――別れよ?」


零緒「嗚呼…。優希…ごめん…。」

優希「私は大丈夫!だからちゃんと自分の気持ちに素直になって幸せになってね。それじゃ…。」

優希はそういい立ち去った。

優希も最後まで俺の前では泣かなかった

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