お金の関係
第12章 トラウマ
それからすぐ
白石が迎えに来てくれた
早退という形で一足早く家に帰った詩織
家に帰り落ち着けば体の震えも
収まると思ったが…
詩織「いやあぁ!!」
充「詩織!?」
詩織「!?あっ…ごめんなさい…」
充「詩織…」
詩織「…」
体の震えは収まったものの
少しでも体が触れれば思い出したかのよ
うに
悲鳴を上げ
怯えてしまった
詩織「…ごめんなさい…私…」
充「俺、今日は別の部屋で寝るよ」
詩織「充さん!!」
充「おやすみ」
詩織「…」
キスはおろか
手と手を触れる事さえ出来ず
詩織は充と触れ合う事が出来ないまま
いつの間にか
数週間もの月日が
流れていた
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担任「授業始めるぞ、教科書の…」
詩織「…」
詩織が休んでいる間に
和也はタイミング良く転校してしまって
いた
転校の理由は
家庭の事情、親の仕事の都合らしいが
詳しい事を知っている者は
誰一人いなかった