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詩織「…」

充「…大丈夫か？」

詩織「…うんっ、ありがとう」

充「…」



充の肩を借り
保健室まできた詩織
幸いにも保健室に先生の姿はなく、おか
げで
さっきの事が先生達にバレる
心配はなかった



充「どこも怪我してない？」

詩織「…大丈夫」

充「見せて」

詩織「本当に…大丈夫だから…」

充「いいから」

詩織「大丈夫だってば！！」

充「…」

詩織「あっ…ごめんなさい…」

充「いや、俺の方こそごめん…」

詩織「…」



充が悪いワケではない
ただ今はまだ体が恐怖で震えていて
充の手に詩織の体が過剰に反応しただけ
もちろん
その事は充もわかっていたし
あんな事があった後で詩織のその反応は
仕方のない事だったが…



充「先生には早退するって伝えとくから
白石が来たら帰るんだぞ」

詩織「充さんは？」

充「俺はまだ授業があるから」

詩織「そっか…そうだね…」

充「…」