お金の関係
第14章 別れの時
白石「詩織様、少しよろしいですか」
詩織「…はい」
ある日の休日
充が打ち合わせで出かけていた時
まるで、その時を狙っていたかのように
白石が詩織の部屋を
訪ねてきた
充がいない時に
白石が部屋を訪ねて来るのは珍しく
そういう時は決まって、あの話しをする
為だった
白石「お父様の件ですが…」
詩織「…」
白石「無事、見つける事が出来ましたの
で、そのご報告を」
詩織「…そうですか」
白石「あまり嬉しくないようですね」
詩織「そんな事」
白石「こちら、お父様が今現在お住まい
になっている住所です、お渡ししておき
ますので…」
詩織「…」
父が見つかった
今現在、住んでる場所もわかった
父に対する怒り、無事だった事への喜び
今はまだ
色々な感情が
入り混じっていたが
詩織は後日、父に会いに行く事にした
もちろん充には何も伝えず
内緒にして…