お金の関係
第14章 別れの時
白石「充様は夕方の4時には戻られます
のでそれまでにお戻りください」
詩織「…はい」
充が出かけた日
白石に協力してもらい
詩織は父が今現在住んでいるアパートへ
向かった
事前に連絡しようとも思ったが
連絡し逃げられたら、もともこもない為
父が家にいる事を願い
インターホンを
鳴らした
詩織「…」
父「はい、どちらさ…」
詩織「…お父さん」
父「詩織…」
数ヶ月ぶりの父との再会
全体的に少し痩せていたが意外に元気そ
うだった
父「詩織…どうして…」
詩織「ある人が教えてくれたの」
父「…そうか」
詩織「上がってもいい?」
父「あぁ、少し散らかってるけど…」
詩織「おじゃまします」
部屋には
小さな机と冷蔵庫があるだけ
外見もボロかったが部屋の中も予想通り
ボロボロだった
詩織「…何にもない」
父「詩織」
詩織「何?」
父「すまない!!本当に…申し訳ない…
謝って済む問題じゃないけど…」
詩織「お父さん…」