お金の関係
第14章 別れの時
父「まだ少し時間はかかるけど詩織の事
絶対迎えに行くから」
詩織「…うん」
父に会う事ができ
借金を返せる当ても出来た
しかし
借金を返したら、その瞬間、自分と充を
繋ぐものはなくなる
でもその代わり
その代わり気持ちを伝える事は出来る
これまでは
自分と充は同等ではない
だから詩織は充への気持ちに気づきなが
らも
その気持ちに蓋をしてきた
でもこれからは…
詩織「…今日は帰るね」
父「会社が起動に乗ったら連絡するから
そのつもりでな」
詩織「…おやすみなさい」
父「…」
父と別れ
家に戻った詩織
時刻は午後3時を少し回ったところ
充が戻るのは夕方の4時の予定だった為
まだ戻っていないと安心し
部屋に戻った詩織
しかし…
詩織「…」
充「おかえり」
詩織「充さん!?あっ…どうして…」
充「ここは俺の家だ、自分の家に戻って
なにが悪い」
詩織「…いえ…別に」
充「…」