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お金の関係

第14章 別れの時



父「すまない…本当に…すまない…」

詩織「…」



床に額がつくほど
深々と頭を下げ詩織に謝った父
父に会ったら
貯まり貯まった文句をぶちまけてやろう
と思っていた詩織
でも
いざ父の顔を見ると
何も言えなくなってしまった



詩織「お父さん…顔上げて、色々あった
けど私なら」

父「本当にすまない…でも、もう大丈夫
だから」

詩織「大丈夫って?」

父「色々あったけど父さん、また会社を
始めたんだ!!」

詩織「会社って…お父さん一体何考えて
るの!?今ある借金は?また借金増やす
つもりなの!?もういい加減…」

父「借金ならすぐ返せるよ」

詩織「そんな簡単に…」

父「株で儲かったんだよ!!」

詩織「嘘、生活もギリギリなのに株買う
お金なんてあるワケ…」

父「元々持ってたある会社の株が最近に
なって急激に上がったんだ、その金額が
10億!!これで借金返せるぞ~」

詩織「10億…」

父「どうした?嬉しくないのか?また前
みたいに暮らせるんだぞ?」

詩織「…」


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