お金の関係
第14章 別れの時
詩織「…でもっ」
充「お金は後日、白石に取りに行かせる
だからもう父親のところに行け」
詩織「…嫌っ…嫌です…」
充「命令だ、今すぐ出ていけ」
詩織「嫌っ…!?」
白石「…」
詩織「白石さ…」
充「連れていけ」
白石「かしこまりました」
詩織「はっ離して…離してよ!!やだっ
離してってば!!」
充「…」
白石に腕を掴まれ
問答無用で車に乗せられた詩織
すぐに
車から下りようとしたが
車は制限速度を楽々オーバーするほどの
猛スピードで一般道を走り続け
例え信号で止まっても
ドアにはロックがかけられていた為
外から開けない限りドアを開く事は出来
なかった
詩織「お願いです、車を戻してください
私、まだ充さんに…」
白石「充様からの命令です、戻る事は出
来ません」
詩織「お願いします…」
白石「無理です、私の主人は充様ですか
ら充様の命令に背いて戻る事は出来ませ
ん、ご理解ください」
詩織「…」