お金の関係
第15章 涙の告白
詩織「詩織です、あの…開けてもらえま
せんか?」
メイド「申し訳ありません、充様から中
に入れるなと言われていますので」
詩織「じゃ…じゃあ白石さんは?白石さ
んを呼んでください」
メイド「申し訳ありません、白石さんか
らも取り次ぐなと」
詩織「そんな…お願い開けて、私どうし
ても充さんに会って話したい事があるの
だから…」
メイド「申し訳ありません、何度言われ
てもそれは無理です、失礼します」
詩織「あっ…」
充が学校を休んでる今
充に会う方法は家を訪ねるしかない
しかしどんなにお願いしても家に入れて
もらえず
白石からも
会う事を拒否され
詩織は力無く玄関先で座り込んでしまっ
た
詩織「…」
それから
どれくらいの時間が経ったのか
いつの間にか雨が降り出してしまった
最初は小雨だったが雨は段々、強くなり
詩織の体を少しずつ
冷やしていった
詩織「…」
白石「そこに座っていられると迷惑なの
ですが」
詩織「!?」
白石「…」