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詩織「…消えちゃった」



しかし
それと同時に充との思い出
自分の体に刻まれた充との思い出までも
一緒に流れ消えて
しまった



詩織「…消えちゃったよ」



首筋や鎖骨、胸元など
ありとあらゆる場所にあったキスマーク
でも今はキスマークは姿形を消し
真っ白な元の肌に
戻っていた



詩織「こうやって…こうやって忘れてい
くのかな…」



充の事
充と過ごした時間
充と何度も体を重ねた事
忘れたくない、ずっと覚えていたい
でもいつか
いつかは消える、忘れてしまう
いつの間にか自分の体から消えていた
キスマークと同じように
充へのこの想いも
消える



詩織「…」



消える…