お金の関係
第16章 再会
詩織「…すいません…今はまだ先輩とは
話せる気分じゃないんで…」
高倉先輩「詩織ちゃん…」
詩織「…」
先輩が悪いワケではない
逆の立場でもきっと自分は先輩と距離を
置き離れるはず
だから
態度を変えられた事を気にしてる
根に持ってるワケではない
高倉先輩「ごめんね…詩織ちゃん…」
詩織「…高倉先輩」
高倉先輩「あの時…詩織ちゃんが困って
る時、助けてあげられなくて…」
詩織「先輩は悪くありません、逆の立場
なら私だって…」
高倉先輩「詩織ちゃん、こんな事言うと
同情してるって思われるかもしれないけ
ど…俺、詩織ちゃんが好きなんだ」
詩織「先輩…」
高倉先輩「好きなんだ、俺と付き合って
これからは俺が詩織ちゃんを支えるから
ねっ」
詩織「…」
先輩からの告白
正直、少し嬉しかった
元々好きだったし、憧れていた先輩だし
でも…
でも出来る事ならあの時
離れ離れになる前に告白してほしかった
そうすれば…
高倉先輩「すぐに返事しなくていいから
考えといて」
詩織「…はい」