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高倉先輩「…気になるんだろ」

詩織「違います、本当に違っ…！？」

高倉先輩「嘘つくな…見てればわかるん
だよ…」

詩織「先輩…先輩、あの…」



肩を掴まれ
窓際に追いやられた詩織
目を逸らさず自分を見つめる高倉の表情
その表情は普段の優しい高倉からは
想像出来ないほど
恐ろしく
嫉妬に狂った男の顔を
していた



高倉先輩「あの男の事…好きなんだろ…
本当は…」

詩織「先輩…どうしたんですか？」

高倉先輩「…」

詩織「先輩？先輩っ…！？」



頭を掴まみ
腰を自分の方に引き寄せると
高倉は詩織に強引にキスしようとしてき
た
段々と近づく高倉の顔、唇
怖くて動けなくて逃げられなくて
目を閉じた詩織
でも…



詩織「嫌っ！！」

高倉先輩「痛っ…て…」

詩織「あっ…ごめんなさい…」



覚悟はした
でも体は高倉を拒絶し
体が勝手に動き高倉の体を突き飛ばして
しまった
突き飛ばされた
その反動で高倉は倒れ
観覧車は左右にガタンと大きく揺れた



高倉先輩「…」

詩織「先輩…あの…」

高倉先輩「…冗談じゃないよ」

詩織「先輩？」