お金の関係
第17章 思い出して
詩織「…」
白石「お金の回収に伺いました」
詩織「父から聞いてます、どうぞ」
白石「失礼します」
詩織「…」
翌日
白石がお金の回収にきた
借金は何回かに分けて回収する事になり
一回目の今日は
一千万
その金額だけ
回収する事になっていた
白石「…」
詩織「…あの」
白石「はい」
詩織「こんな事言うの…あれなんですけ
ど…お金、銀行振込みじゃダメなんです
か?」
白石「どうしてかわかりませんか?」
詩織「逃げないようにですか?」
白石「違います」
詩織「…」
お金の回収
金額が金額なだけに何故
振込みではなく回収にくるのか
逃げないよう警戒していると思われたが
本当は…
白石「気にかけてるんですよ」
詩織「誰を?」
白石「詩織様をです、充様は詩織様の事
今でも気にかけています」
詩織「…どうして」
白石「私から何も教えられません、ただ
一つだけ…」
詩織「何ですか?」
白石「思い出してください、充様の事を
そうすればわかります」
詩織「…」