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お金の関係

第18章 好き



詩織「私忘れてました…でもこの写真…
充さんですよね?」

充「…」

詩織「これ見て思い出しました」

充「…だから何だ」

詩織「だから、それは…」

充「…」



突き放す充
思い出したと言えば喜んでもらえる
そう思っていたが、そう簡単な問題では
なかった



詩織「だから…」

充「…」

詩織「…好きなんです…充さんの事」

充「…」

詩織「好きです」

充「…」



勇気を出し
思い切って充に告白した詩織
しかし充は詩織の告白に顔色一つ変えず
無表情のままだった



充「…」

詩織「あの…充さん?」

充「引きずってるだけだろう…」

詩織「引きずってる?」

充「あんな出会い方して…毎日のように
キスしたりセックスしたりしてたから体
が求めてるだけだ、心じゃない…」

詩織「違う」

充「違わない」

詩織「違う!!」

充「…」

詩織「確かに…確かに最初はそう思った
心じゃなくて体が惹かれてるだけだって
でも違った…体じゃなくて心が痛いの…
充さんの事想うと…」

充「…」


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