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詩織「…痛っ」

充「動かないで寝てろって」

詩織「だって…お父さんが心配するから
ちゃんと帰らなきゃ…」

充「…」

詩織「怒った？」

充「…怒ってないよ、でもこれっ」

詩織「何」

充「契約書、次来る時までにサインして
こいよ」

詩織「契約書！？」

充「まっ、詩織が良ければだけど」

詩織「…嘘っ…これって…」



渡された
新たな契約書
確かにそれは契約書だったが
今までの、お金の契約とはちょっと違う
未来な二人に繋がる
契約書
婚姻届だった



詩織「充さん…」

充「高校卒業したら結婚しよう」

詩織「いいの？私で…」

充「詩織がいいの、俺の大好きな初恋の
町田詩織さんが」

詩織「でも私…料理とか全然…」

充「返事、聞かせて」

詩織「…」

充「結婚、してくれる？」

詩織「はい、ふつつか者ですが、どうか
よろしくお願いします」