
お金の関係
第23章 対等
詩織「…ごちそうさま」
メイド「申し訳ありません、お口に合い
ませんでしたか?」
詩織「ううん、ただ少し食欲がないだけ
だから気にしないで…」
白石「…」
詩織「…はぁっ」
最初の頃は
二、三日の間は平気だった
だけど一週間も経つと急に寂しく感じる
ようになり…
詩織「…」
白石「詩織様」
詩織「わかってる…ちゃんと食べ」
白石「今日はいい天気ですし気晴らしに
出かけてみてはどうですか?」
詩織「でも…」
白石「そんな元気のない詩織様では充様
が気の毒です、充様が戻った時、最高の
詩織様でお出迎えしなくては」
詩織「…そうですね」
白石の提案で
外へ出かける事にした詩織
普段の外出は
白石も同行するのだが
気を利かせてくれて一人で出かけられる
事に
詩織「お昼には戻ります」
白石「いってらっしゃいませ」
詩織「行ってきます」
白石「…」
