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お金の関係

第3章 初めての



詩織「…んんっ」

充「…ちゅっ」

詩織「…」



わざと音を立てて
詩織の首筋に何度もキスをする充
強く吸ったり
舐めたり
最終的にキスされた周辺は真っ赤になり
痕が残ってしまっていた



充「…詩織」

詩織「んっ…はっ…い…」

充「お前は俺のものだ、この先何があっ
ても…」

詩織「充さん…」

充「それだけは覚えてろ」

詩織「…はいっ」

充「…」



充のその言葉
好きな人、恋人に言われたら
ものすごく嬉しい、グッとくる言葉だっ
たが
残念ながら
詩織と充の関係は恋人ではない
どんなに願っても二人の間に5億円もの
お金の貸し借りがある限り
詩織と充
二人の関係は
お金での関係でしかなかった



詩織「…」

充「安心しろ…今はまだこれ以上の事は
何もしない」

詩織「今は?」

充「今のお前じゃまだ満足できないから
な」

詩織「…」

充「でもその時がきたら…その時は詩織
俺はお前の全てを俺のものにする」

詩織「充さん…」

充「覚悟しとけよ」

詩織「…」


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