お金の関係
第5章 罰
詩織「…っ」
充「…」
しかし
いくら待っても
その痛みは襲って来なかった
何故なら…
充「…やめた」
詩織「!?」
充「無茶苦茶にしてやろうと思ったけど
萎えた」
詩織「…」
それは
充の優しさなのか
詩織が本気で嫌がる事はしなかった充
冷たい時もあれば優しい時もある
どっちが本物の充なのか
今の詩織には
まだわからなかった
詩織「…」
充「服直せ、帰るぞ…」
詩織「…どうして」
充「何」
詩織「どうして…こんな…」
充「だからそれは」
詩織「性欲処理なら他にする相手います
よね…」
充「お前、何言って…」
詩織「私…見たんです…充さんが女子と
キスしてるの…」
充「…」
詩織「…」
自分以外の
他の女子とキスしてた事
その事を別に謝ってほしいワケではない
ただそんな相手がいるのなら
何故、無知な自分に
色々させるのか
その理由を知りたかっただけだ
詩織「他に女がいるなら」
充「お前それ、誰に言ってんだ…」
詩織「誰って…」
充「ものの分際で俺に口答えするな」
詩織「…もの」