お金の関係
第6章 デート
充「詩織、出かけるぞ」
詩織「出かける?」
それは
ある休日の事だった
未だ学校以外での外出は一切、許されて
いなかった詩織
しかし
今日は…
白石「いってらっしゃいませ」
充「行ってくる」
詩織「行ってきます!!」
今日は車ではなく
一緒に歩いてある場所へ向かった
どこへ行くのか、なかなか教えてくれな
かったが
スケッチブックを持っている事から
デザインの観察に行くと
思われたが…
詩織「動物園?」
充「たまに来るんだ」
詩織「えっ!?」
充「そんなに驚く事ないだろ」
詩織「…すいません」
充「デザインに詰まった時とかこうして
動物園に来るとパッとイメージが沸く時
があるんだ」
詩織「動物の力ですね」
充「動物の力って…お前…面白い事言う
な…あはは」
詩織「そっ、そんな笑わなくても…」
充「あはは、ごめんごめん」
詩織「…」
お腹を抱えて笑う充
そんな風に笑う充を見るのは初めてで
胸がキュンとなり嬉しくて詩織も
笑顔になった
でも…