お金の関係
第2章 突然の悲劇
詩織「…お世話になりました」
「どうにかする」
父はそう言ってくれたが
これまで通りの生活が出来るワケもなく
やむなく
学校を辞めた詩織
詩織「あっ」
高倉先輩「…」
詩織「先輩!!高倉先…」
高倉先輩「…」
詩織「…」
無視された
詩織の父の会社が倒産し
莫大な借金を抱え学校を辞めた事はもう
学園中に知れ渡っていたようだ
そしてそれは
高倉先輩
彼の耳にも入ったようで…
詩織「…」
その結果
憧れていた先輩も
仲の良かったクラスメートも
自分に好きだと告白してきた男の子達も
みんな、学園の全員が
詩織を避けた
詩織「…薄っぺらい関係」
悲しかったが
落ち込んでる暇などはない
今、自分に出来る事をやるしかない
とりあえず
生活費を稼ぐ為にも
生まれて初めてのバイトをする事にした
しかし…