お金の関係
第2章 突然の悲劇
店長「すいません、今回は…」
詩織「…わかりました」
求人情報を手に
いくつか回ってはみたが
バイト経験のない詩織を雇ってくれる店
は一軒も
見つからなかった
詩織「どうしょう…」
時間も時間だし
今日はこの辺にして帰ろう
そう思い帰ろうとした詩織だったが
そんな詩織の前に突然
見るからにヤクザ、怖い顔の人達が数人
近づいて来た
詩織「…!?」
男①「お嬢さん、町田詩織だね?」
詩織「…そうですけど」
男②「頭、見つけました!!」
詩織「頭?」
頭「へぇ~写真よりかわいいじゃん」
詩織「…」
頭「これならすぐ客もつくだろ」
詩織「…あの」
頭「おい、連れてけ」
男①「はい」
男②「はい」
詩織「えっ!?ちょっ…何っ!?」
男二人に腕を掴まれ
近くに停めてあった車に押し込まれそう
になった詩織
逃げようと必死に抵抗する詩織
しかし
相手は体格のいい大男二人
周りの人達も誰一人、助けてはくれない
絶対絶命だった
詩織「誰か…誰か助けて!!」