テキストサイズ

お金の関係

第9章 お見合い話



詩織「お見合い…頑張ってください」

充「…」

詩織「…失礼します」

充「…」



何故
そんな事を言ったのか
単なる強がりだったかもしれないが
詩織はこれ以上余計な事を言う前に一人
部屋に戻った



充「…」

白石「充様、少しよろしいですか」

充「なんだ?」

白石「鳥谷様がお持ちになったお見合い
の件なんですが…」

充「大丈夫だ、一度会うだけで…」

白石「それがそう簡単にはいかないかも
しれません」

充「どういう事だ」

白石「お見合い相手の海見理香、彼女の
父親はあの海見グループ社長です」

充「海見グループ…」

白石「海見社長は強引なやり口で有名な
方です、一度会うだけで終わればいいの
ですが…」

充「…」



一度会うだけ
最初からそのつもりだったが
もし理香の父が充を気に入り自分のもの
にしたいと思ったら
結婚を断るのは
かなり
難しくなる事が予想された
出来る事なら今からでも断るべきなのだ
が…



白石「充様、もし断りづらいのでしたら
私が…」

充「いや、大丈夫だ」

白石「かしこまりました」

充「…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ