お金の関係
第9章 お見合い話
充「…」
詩織「…!?」
部屋に戻ってきた充
しかし顔を合わせづらくて詩織はずっと
教科書を開き下を向いたまま
勉強をしている
フリをした
充「…詩織」
詩織「えっ!?はいっ…」
充「お前は俺がお見合いする事、どう思
う?」
詩織「どうって…」
充「嫌か?それとも気にしないか?」
詩織「…それは」
正直に答えるべきか
それとも当たり障りのない答えを言うべ
きか
その答えに
悩んでいると…
詩織「…」
充「…もういい」
詩織「…ごめんなさい」
充「…」
詩織「…」
詩織は結局
自分の正直な気持ちを伝えられず
その結果、後になって後悔する事になる
のだった
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充「じゃあ行ってくる」
白石「いってらっしゃいませ」
詩織「あっ…」
充「…」
詩織「っ…」
白石「…」
数日後
充はお見合いの為
鳥谷の車で出かけて行った
引き止める事も言葉をかける事も出来ず
ただ
その後ろ姿を見送る事しか
出来なかった