お金の関係
第10章 入院
詩織「まだ寝ないんですか?」
充「もう少ししたらな」
詩織「最近そればっかり…ちゃんと寝な
いと…」
充「わかってるよ」
詩織「…」
最近
充は何かと
忙しそうだった
日中は学校で、学校が終わりば
新作のデザイン画に追われ休む暇もなく
ずっと
机に向かっていた
だから最近、セックスの方は
全くと言っていいほどしていなかった
ほぼ毎日していた事をしなくなり
物足りない、欲求不満なワケではないが
ただ単に詩織は充の体が
心配なだけだった
詩織「あんまり無理しないでくださいね
もし倒れでもしたら…」
充「大丈夫だよ、もし倒れたらその時は
詩織に看病してもらうからさ」
詩織「…心配してるのに」
充「わかってる、ありがとう」
詩織「…」
無理はしてほしくないが
デザイン画を書くのが充の仕事で唯一の
収入源だった
その為
生活費や学費や、その他諸々
その全てを充に頼りきっている詩織には
それ以上強く言う事は
出来なかった
その結果…
充「詩っ…」
詩織「充さん?」
充「…」
詩織「充さっ…充さん!?」