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和也「だから」

詩織「気持ちは嬉しいけど…でも…」

和也「九条が好きなのか…」

詩織「…うん」

和也「…」

詩織「…」



それ以上
和也は何も言わなかった
でもその表情は悲しくて切なくて
辛そうで…
見ていられなかった



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詩織「…ただいま」

メイド「お帰りなさいませ」

詩織「あれっ…誰かお客さんでも来てる
の？」

メイド「はい、海見理香さんという方が
いらしてます」

詩織「海見理香、なんか聞いた事のある
名前だけど…誰だっけ…」

メイド「以前、鳥谷様の紹介で充様がお
見合いした女性です」

詩織「あぁ、そっか…」

メイド「ご挨拶なさいますか？」

詩織「そうだね」



以前、充と
お見合いした海見理香
彼女の突然の訪問に驚きを隠せない詩織
しかし
突然の訪問理由
彼女への興味からか
詩織は彼女に挨拶する事にした



詩織「すいません、失礼します」

理香「あなたは？」

詩織「色々あって今、一時的にこの家に
住まわせてもらってる者です」