テキストサイズ

お金の関係

第11章 告白



詩織「…誰から聞いたの」

和也「九条が…詩織と付き合ってるとは
言わなかったけど…そんな言い方してた
から…」

詩織「…」

和也「どうなんだ」

詩織「…付き合ってないよ」

和也「本当に?」

詩織「…うん」



自分で言っていて
悲しくなったがこれが事実だった
何度体を求められても、何度セックスを
しても
自分達は同等ではない
自分が充に5億円の借金をしてる限り
いや
もし借金を返済したら
その瞬間にこの関係は終わる
それくらい自分と充の関係は薄っぺらい
関係だった



詩織「…」

和也「じゃあ…じゃあ詩織は…」

詩織「…何」

和也「付き合ってもない相手とそういう
事してるんだ」

詩織「…そういう事って」

和也「セックス」

詩織「っ!?」

和也「してるんだろ?九条と…」

詩織「それは…その…」

和也「…図星か」

詩織「目的は…何が目的なの…」

和也「目的なんてない、俺は…俺はただ
好きだから…」

詩織「好き?好きって誰を…」

和也「詩織の事が好きだから…心配して
るんだ」

詩織「私を…好き?」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ