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詩織「お父さん、元気かな…」

白石「詩織様」

詩織「はい」

白石「この事は、充様には内密でお願い
します」

詩織「えっ…どうしてですか？」

白石「充様には私の方からお伝えします
ですから詩織様はお父様が見つかった後
その後のご自分の身の振り方をお考えく
ださい」

詩織「…わかってます」

白石「お話しは以上です、では…」

詩織「…」



父に繋がる
有力な目撃情報が見つかり喜んだ詩織
しかし
もしそれが
本当に詩織の父だったなら
白石が言ったように今後の身の振り方を
真剣に考えなければ
ならなかった



結局
その日は
充の病院には行かなかった詩織
数日後、充は無事に退院
最後の最後
お見舞いに行かなかった事は怒られたが
すぐにまた仕事が忙しくなり
理由を聞かれる事は
なかった